10年の友にサヨナラ

今日、10年来の友とお別れをした。あれは、私が高校生のときであっただろうか。彼がそばにいてくれたおかげで、満員で無意味な時間がただただ過ぎていくだけのの電車の中でさえも、僕は笑って過ごせた。そしてその幸せは僕の死ぬまで継続するのだと、自分勝手ではあるけれど、そう思っていた。
だけど、とうとうこの日が来てしまった。それは僕が大人になったということなのだろうか。もう、以前のようには彼のことが気にならなくなってしまった。もっと単純にいってしまうと、興味を持てなくなってしまった。
理由を探してみる。けれど、僕に何か変化があったわけではない。鏡を見ても、昨日と変わらない僕の顔がそこにあるし、住む場所が変わったわけでもない。彼の代わりになる別の彼ができたわけでもない。
さめたのかもしれない。社会に出て、毎日むなしい仕事を重ねるうちに、僕の気づかない所で、心がいつの間にか、さめてしまったのかもしれない。それとも、目をさましたということなのか。ずっと続くはずの夢から。
・・・今日から週間少年ジャンプを買うのをやめてしまった。少年ではなくなった僕には読む資格がなくなった。それがたまたま今日だっただけのことと、さみしいけれど、そう思うことにした。

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